LOIS & CLARK/新スーパーマン<ファースト・シーズン>

カンザスのスモールヴィルから上京し、デイリー・プラネット社で新聞記者として働き始めたクラーク・ケント。彼はやり手の女性記者ロイスの下につき、特ダネを追って時に暴走する彼女を陰ながらサポートしていた。ある日スペースシャトルが打ち上げ直前に大破したのを目撃した二人は早速調査を開始。そして、徹夜で資料とにらめっこしていたロイスの脳裏にある人物が浮かんだ。毎年“マン・オブ・ザ・イヤー”に選ばれる謎の億万長者レックス･ルーサーだ。めったに表に出ない彼のウラを取るのは至難のワザだったが、怖いもの知らずのロイスはレックスの主催するパーティーに紛れ込み彼に接近。ところが思わぬ陰謀にはまってしまった彼女は逆に命の危険に晒される。地球人として生活するために超人パワーを隠していたクラークは、ひそかに愛するロイスを救うために現場へ急行！ところが、いざという時にスーパーパワーが低下してしまった彼は、ロイスと共に絶体絶命の危機に---!?

デイリー･プラネットに裁判所の令状を持った男たちが乗り込み、ロイスとクラークを尋問する。彼らの狙いはスーパーマンについての情報を引き出すことだった。　ところが令状が偽物だったことがわかり、二人は調査を開始する。一方、自分の出生が気になっていたクラークは両親から、25年以上前、クラークの乗った宇宙船がスモールビルに落下し、養母マーサと養父ジョナサンに拾われた際、ジョナサンは宇宙船を土中に埋めたままにしておいたことを聞かされる。ところが、父が宇宙船を隠した場所には何もなかった。　実は今回デイリー･プラネットに押しかけてきた空軍宇宙調査局のトラクスらが宇宙船を発見してしまっていたのだった。

スーパーマンの話題で持ちきりのメトロポリス。注目を一身に集めるスーパーマンに嫉妬したルーサーは彼の能力を試そうと、危険なテストを始める。自分が狙われていることを知ったクラークは調査を始め、ルーサーが黒幕であることを突き止める。怒ったクラークはルーサーの元に乗り込むが、ルーサーはたとえ罪のない人々を巻き添えにしてもテストはやめないと言い放ち、クラークはスーパーマンの活動を停止するが･･･。

メトロポリスの名誉市民に選ばれたスーパーマンの人気は高まる一方で、ロイスは不安を感じていた。そんな時、仕出し業者のトラックを乗っ取ってホームレスに食事を配ったり、悪徳大家の金庫から金を盗んで貧しい店子にばらまいたりと、義賊さながらに暗躍する透明人間のニュースが流れる。しかし、ある頃から透明人間は凶悪な強盗を働き、人を傷つけたりするようになる。スーパーマンとロイスーは、透明になるの研究を続けてきたアランから透明スーツを盗んだバーンズ一味の犯行であることを突き止める。

編集長の命令でコンビを組むことになったロイスとクラーク。最初の取材はスポーツ選手の治療にもあたり、有名な外科医であるロイスの父親のコネを使って、ボクシングの試合ということになった。屈強なボクサーを対戦させ、優勝者をスーパーマンと闘わせようという一大イベントだが、父親との仲が上手く行っていないロイスは気乗りしない。取材は思うように進まず、また、ボクシングジムで働くアリがロイスに試合に関する秘密を打ち明けようとしていた矢先に不審な死を遂げる。ロイスとクラークは事件の真相を探ろうと、父親の診療所に侵入する。

メトロポリスで連続放火事件が起きる。ロイスは犯人を突き止めようと、被害のあった地区を取り仕切っているギャングが経営するクラブにダンサーとして潜入した。そこではボスのジョニーと妹のトニーがトップの座を巡って争っていた。そんな時、連続放火犯“トースターズ”が現れ、店に火を放つ。たまたま居合わせたクラークはトニーを助け、バーテンとして採用された彼もまた、潜入調査を開始する。

メトロポリスに4人の天才児が現れ、町中に様々ないたずらを仕掛けるという事件が発生する。実は彼らは、世界的に有名な科学者ドクター･カールトンとスポンサーであるレックス・ルーサーが、人間の知能を以上に高める薬の実験台として孤児たちに飲ませた結果として創り出されたのであった。取材を開始したロイスは、警察に保護された天才児の一人、エイミーを預かることになる。一方クラークは、子供達にスーパーマンだと気付かれてしまい・・・。

クラークの父ジョナサンの友人であるウエインが不思議な緑の石を見つけ、それを知った政府の人間が調査と称してスモールビルへやって来る。ロイスとクラークもその取材のため、彼の故郷スモールビルを訪れる。しかしロイスは田舎をバカにして、皮肉を言ってばかり。そんな時、ジョナサンがウエインから預かっていた石をクラークに見せた途端彼は倒れてしまい、それ以来スーパーパワーを発揮できなくなってしまう。

11月だと言うのにメトロポリスの気温が異常に上昇し、人々は酷暑によって不自由な生活を強いられる。その原因は、スーパーマンのスーパーパワーが太陽熱を呼び込んでいる事にあると言う説が発表され、スーパーマンはパワーの使用を禁止されてしまう。しかしこれは、原子力発電所の運営許可を得ようとするレックス･ルーサーが画策したものだった。スーパーマンは列車事故の現場でついパワーを使ってしまい、拘留されることに・・・。

ミランダと言う調香師がフェロモン入りの香水“リベンジ”を開発し、デイリー･プラネットに散布する。これをかけられると、異性に対する自制心がなくなり、元々気があった人に恥も外聞もなくアタックしてしまうという効能があり、デイリー･プラネット中の人間が発情してしまう。クラークだけは香水の影響を受けなかったがロイスはクラークに夢中になり、ありとあらゆる誘惑をしかけてくる。しかし香水の効果は2日しか続かず、夢から覚めて怒りと恥ずかしさでいっぱいになったロイスはクラークと共にミランダを調査する。

宿泊中のホテルで、偶然ある下院議員の汚職現場を目撃したロイスは早速編集長に報告し。ロイスとクラークは新婚カップルを装い、ハネムーン・スイートで張り込みをすることになった。二人はお互いの存在に戸惑いながらも張り込みを続け、その下院議員が新しい防衛システムのテストを妨害しようとしていることを突き止める。ロイスは集めた証拠を元に、一件の全貌を記事にしようとするが、これからという時に相手に気付かれ、証拠をすべて破棄されてしまう。

巨大な隕石が地球に近づいていた。軍部と科学者たちに助けを求められたスーパーマンは、隕石に体当たりし粉砕に成功するが、その衝撃で地球まではじき飛ばされ、記憶を失ってしまう。警察に保護されたクラークはロイスに連れられデイリー・プラネットに戻るが、何も思い出せない。一方、隕石は砕けたものの、依然大きなかけらが地球へ向かっており、もし衝突すれば世界は終わりを迎えてしまう。世界中がスーパーマンを求めているのに、クラークの記憶は戻らずスーパーヒーローは行方不明で・・・。

有名科学者ウイニンジャー博士がロイスの目の前で殺された。犯人はロイスに見られていることに気付かず、博士の日記を持ち去った。その後ロイスの書いた記事で、彼女が目撃していたことが犯人にわかってしまい、様々な人間に変装してロイスを襲おうとする。その鮮やかな変装の手口から、ロイスとクラークはミスター･メーキャップの異名をとる変装の名人が犯人であると直感する。ロイスの身を案じたクラークがボディガードを買って出たおかげで、ロイスは危機を脱するが、殺された博士の助手の告白により、別の危機が地球に迫っていることが発覚する。

メトロポリスでは資産家の子どもを狙った誘拐事件が相次いでいた。身代金を払えば無事に帰ってくるのだが、子どもたちは誘拐されている間の記憶をなくしていた。ある時、家政婦の息子が間違って誘拐され、母親から相談を受けたロイスとクラークは、現場で目撃された「魔法の箱」に描かれていた月と星のマークから、同じ模様の小道具を使っているマジシャンのロミックを怪しいと考える。そんな時、身代金の受け渡しを知ったロイスはこっそり現場に潜入。スーパーマンも現れるが、催眠術をかけられた彼は子供を犯人に返してしまう。

ソフトウェア会社の社長ヘンリー・ハリソンが部下のユージーン・ラダーマンに殺されるという事件が起こる。ユージーンはハリソンの妻と不倫関係にあり、状況証拠から見ても彼が犯人であることは間違いないものに思われ、終身刑の宣告を受ける。しかし無実を主張するユージーンはコンピューターの知識を駆使して脱走し、取材に来ていたロイスの車に忍び込み助けを求める。ユージーンの潔白を信じたロイスは彼を匿い、クラークと共に再調査に乗り出すが、事件の当事者たちと、周りの人間たちの証言には食い違いが生じていた。

ある夜、以前クラークが39局の隠れ家から持ち出した球体が光り出す。球はスーパーマンの本当の父親、ジョア・エルの立体映像を映し出し、彼の生い立ちを話し始めた。このメッセージは全部で5回起こるという。しかし1回目のメッセージが終了した時、クラークのアパートに泥棒が入り、その球が盗まれレックス･ルーサー二倍売り飛ばされてしまった。スーパーマンの球を手に入れたルーサーはジョア･エルのメッセージを聞いてスーパーマンの秘密を知り、驚喜していた。しかしスーパーマンもメッセージをはっきりとキャッチしていた。

三流紙だったメトロポリススターが、プレストン・カーペンターが社主になって以来次々とスクープをモノにして売り上げを伸ばしていた。出し抜かれたデイリー プラネットでは、何とか特ダネを取ろうとするが、何故かスター紙の記者たちは事件発生現場に居合わせる事が多く、主だったニュースは全て持っていかれてしまっていた。しかもスター紙の花形記者リンダ・キングはロイスの大学時代のライバルで、クラークがリンダに優しく接するのが気に入らないロイスは彼と大ゲンカし、遂にクラークはプラネットを辞めてスターへと移ってしまう。

もう一人のスーパーマンが現れた。何から何までスーパーマンとそっくりな“スーパーマン2”は、世界中で人助けを始める。が、“スーパーマン2”は実はルーサーが密かに作りだしたスーパーマンのクローンで、体は大人だが、心はやんちゃな小学生のようなものだった。いつもと様子の違うスーパーマンを見て、ロイスはそれが偽物だと気付く。一方、クラークはこのクローンとどう接するべきか悩んでいた。

ある土曜の晩、デイリー プラネットにフェンテス率いる武装集団が侵入、たまたま社にいたクラーク、ジャック、編集長とジミー、そしてデートに出掛ける予定だったロイスとルーサーが人実に取られてしまう。一味の目的は禁酒法時代、大物ギャングのドラゴネッティが隠したとされる3千万ドルが入った金庫である。設計図によると、それはペリー編集長の部屋の真下にあるらしい。クラークはスーパーパワーを使って犯人たちを捕らえたいのだが、人質を危険にさらすおそれがあり、動きが取れないでいた。

ロイスはルーサーに自家用機の中でプロポーズされるが、スーパーマンへの想いを捨てきれずに返事を保留する。その翌朝、プラネットの社員たちは、会社が経済的に困難な状態にあることを聞かされる。新聞社はルーサーに買い取られ、立て直しの名目で乗り込んできたルーサーに対して不満の声があがる中、ロイスはプラネットを倒産の危機から救ってくれたのだとルーサーを弁護し、プロポーズされたことを明かす。レックスの卑劣さをいくら説明しても、逆にレックスを庇うロイスに、クラークは落胆し･･･。

ロイスがレックスとの結婚準備に追われる中、クラークは編集長、ジミー、ジャックと共にデイリー プラネット買収のウラと、ジャックがルーサーによるプラネット社爆破の濡れ衣を着せられた事について調査を始めていた。ロイスは、ルーサーとの結婚や、昔の友達を失うことに迷いを抱き始める。そしてクラークに、結婚式に出席してくれるように頼むが断られ、代わりにルーサーがプラネットに対してどんな保険にはいっていたのかを調べるように言われる。やがてルーサーがプラネットの建物に対して大口の保険にはいっていたことが判明する。