1990年代初め、ある極秘機関の実験によって、2組の“進化した”子供たちが誕生した。全く違う方法で生み出された彼らの共通点は、通常の人間にはない特殊能力を持つこと。だが、成長した彼らが選択したのは、正反対の道だった。希望を信じた1組は、自分たちの能力を未来のために使おうとし、絶望に満ちたもう1組は、未来を破壊しようと決意した。仲間との絆だけを頼りに生きてきた彼らが今、宿命によって引き合わされる。彼らを利用しようとする権力者たちが暗躍する中、人類の未来を決する、切なくも壮絶なバトルが始まる──!
脳内ホルモンを操作して異常進化を促し、人間の限界を超える身体能力を発揮できるグループのリーダー・昴に扮するのは、華のある存在感と確かな演技力をあわせ持つ岡田将生。ラブストーリーから感動作まで幅広い役柄を演じてきた彼が、初の本格アクションに挑戦する。対する遺伝子操作で違う生物の能力を持って生まれてきたグループを率いる学には、その末恐ろしき才能をヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)で称えられた染谷将太。
2人に真っ向からぶつかるのは、黒島結菜、成海璃子、松岡茉優ら新時代のエースに、清水尋也、高月彩良、白石隼也などネクストブレイク必至の次世代キャストたち。若さの危うさと切なさが疾走する青春映画としても見逃せない作品となった。また、伊原剛志、石橋蓮司、豊原功補ら重厚な味わいで魅せるベテラン俳優が、若手との演技バトルでスクリーンを熱くする。
気鋭のミステリー作家・本多孝好の同名ベストセラー小説を、『デスノート』『GANTZ』の製作チームが映画化。監督は、『ヘヴンズ ストーリー』でベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞し、世界中の映画人たちからリスペクトされる瀬々敬久。瀬々監督との共闘を志願して、最高峰のスタッフが集まった。『桐島、部活やめるってよ』の脚本で高く評価された喜安浩平が、“今”の生きた言葉を瑞々しい台詞に結晶させた。オールロケーションにこだわり、お台場、秋葉原、代官山、六本木など東京の素顔を新感覚のカメラワークで切り取ったのは『私の男』の近藤龍人。さらに『GANTZ』のアクション&VFXチームが、日本映画初と誇れる異能力者たちの衝撃的なアクションシーンを創り上げた。
“ストレイヤーズ・クロニクル”とは、さまよえる者たちの記録のこと。運命に翻弄され、選択に迷い、人生に漂流しながらも、戦いの果てに希望を掴み取ろうとする者たちの記録だ。
彼らも常に思う「こんな能力なんかいらない。恋をしたり、夢をみたり、ただ普通に生きたいだけなんだ」と。
もはや安住の場所などどこにもない。混沌とした現代を生きるすべての人々に贈る、切なくも壮絶なアクション・エンターテイメント超大作が誕生した。
■キャスト:岡田将生 染谷将太 成海璃子
松岡茉優 白石隼也 高月彩良 清水尋也 鈴木伸之 栁俊太郎 瀬戸利樹 黒島結菜
豊原功補 石橋蓮司 伊原剛志
■監督:瀬々敬久(『ヘブンズストーリー』、『アントキノイノチ』など)
■原作:本多孝好「ストレイヤーズ・クロニクル」集英社刊
■脚本:喜安浩平(『桐島、部活やめるってよ』“第37回日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞”)、瀬々敬久
■音楽:安川午朗(『八日目の蝉』日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞、『どろろ』、『ヘヴンズ ストーリー』)
■撮影:近藤龍人(『私の男』『桐島、部活やめるってよ』ほか)
■アクション監督:下村勇二(『GANTZ』、『プラチナデータ』、『図書館戦争』)
■企画製作:日本テレビ放送網
■制作プロダクション:ツインズジャパン
■配給:ワーナー・ブラザース映画