タイムマシン　特別版

誰も見たことがない、80万年後の”超未来”！

1899年冬･ニューヨーク。その日、若き科学者アレクサンダーは恋人エマにプロポーズするため、待ち合せ場所のスケート場にむかった。だが、永遠の愛を誓い合ったまさにその時、銃をもった強盗にエマの命は奪われてしまう……。この日から、アレクサンダーは憑かれたように研究に没頭する。「あの日」に戻って過去を変えるための機械、タイムマシンを完成させるために??。4年の歳月をかけて遂にタイムマシンは完成する。そして、めくるめく速さで流れる“時間”を通り抜け、アレクサンダーはエマを失った運命のあの日に戻ることに成功するのだった。すぐさまあの日のスケート場に向かったアレクサンダーは、強盗が現れた公園を避け、エマを街に連れ出す。これで彼女の命を救えた……そう思った矢先だった。暴走してきた馬車にエマは轢かれ、またもや命を落としてしまう??。「過去に戻って細部を変えても、死という運命は避けられないのか!?」その疑問の答えを得るため、そしてエマを取り戻す術を見つけるために、アレクサンダーは科学の進んだ百数年先の未来、2030年へと旅立つ。街角の巨大スクリーンでは月への移住をコマーシャルし、あらゆる質問に答えられるホログラム人格ボックスも存在していた。だが、この時代に彼の求める答えは見つからなかった。さらに7年後、2037年に向かうが、街は廃虚と化し、薄暗い空を見上げると、そこにはひび割れて大きく変形した月の姿……。人間の居住地を作ろうと月の表面を爆破した結果、軌道がずれ、巨大な隕石が地球に降り注いできていたのだ。この天変地異の影響で、アレクサンダーの乗るタイムマシンはさらに未来へと飛ばされてしまう。そして辿り着いたのは、なんと80万年後の世界だった。