ドラコ・マルフォイが嫌味ったらしく「ハッフルパフなんかに入れられてみろよ。僕なら退学するな。そうだろう？」と言った瞬間から、ハッフルパフ寮には負け犬のような印象がついてしまいました。
ハッフルパフ生はホグワーツの4寮の中で最も過小評価されているのです。グリフィンドール生は、気になる相手をデートに誘い出す自信があります。レイブンクロー生は、バタービールを飲みながら機知に富んだ冗談を放って相手を魅了できるでしょう。また、スリザリン生は野心で恋人の心を射止められます。しかしながら、実はハッフルパフ生こそが、最高のパートナーになると私たちは思っています。なぜなら...
多くの人が、パートナーに求める条件リストのようなものを持っているのではないでしょうか。ひょっとしたら、チャーミングで、頭が良くて、成功している魔女か魔法使いを探しているかもしれません。
やはり、グリフィンドール、レイブンクローもしくはスリザリンの資質を持った人と付き合ったほうがいいのでしょうか？ヒッポグリフの名にかけて、ちょっと待ってください！どの条件よりもまず優先して、パートナーは親切で忠実であるべきでしょう。組分け帽子のハッフルパフ生への言葉を思い出してみてください。「君は正しく忠実で／忍耐強く真実で／苦労を苦労と思わない」。まさに理想的なパートナーです！
ハッフルパフが「優しい」寮だということについては、誰も異論はないでしょう。しかし、「優しい」という言葉はしばしば、ほかに取り柄がない人に使われる言葉ではないでしょうか？でも、もちろんハッフルパフ生はただ優しいだけではないのです。
分かりやすい例として、魔法ワールドに登場する最もかっこいい登場人物の1人を思い出してみてください。そう、ニンファドーラ・トンクスです。七変化の特殊能力を持つ、バブルガム・ピンクの髪が印象的なトンクス。若き闇祓いであり、不死鳥の騎士団の重要メンバーである彼女は優しい性格ですが、退屈さとは無縁の人物ですよね。
セドリック・ディゴリーとコ―マック・マクラーゲンを簡単に比較してみましょう。グリフィンドール生であるコ―マックは、クリスマス・パーティーでハーマイオニーのデート相手になった際、自分のことばかり話していました。クィディッチの試合に関する自分の武勇伝を語る姿は、まあ、かなり積極的でしたね...。
セドリック・ディゴリーにも、誇れるところはたくさんあったことでしょう。セドリックは、ハッフルパフのクィディッチ・チームの最高のキャプテンであり、三大魔法学校対抗試合のホグワーツ校の代表選手でもあったのですから。
彼は優しくかつ謙虚だったので、自慢するようなことはしませんでしたが、周囲の人たちは、彼の長所をよく理解していました。アンジェリーナ・ジョンソンは彼を「背の高いハンサムな人」と呼び、ケイティ・ベルは「無口で強そう」と冗談めかしに言っていました。セドリックは多くの女子生徒に好意を寄せられていましたが、彼以外にも魅力的なハッフルパフ生はもちろんたくさんいます。
ホグワーツの4寮のなかで、ハッフルパフ出身の闇の魔法使いは最も少ないのです――難しいことに直面したときでも、ハッフルパフ生は礼儀を忘れません。過去に、別れ話の最中に相手が吸魂鬼のようになってしまったという経験はありませんか？相手がハッフルパフ生なら、そんな心配なんていらないのです。
ホグワーツの4寮の創設者たちがどのような生徒を迎え入れるべきかを話し合っていたとき、3つの寮の創設者たちは求めている資質についてとても具体的に話しました。しかし、ヘルガ・ハッフルパフだけは3人とは違い、こう言いました。「学ぶものをば選ぶまい。すべてのものを隔てなく」。
ハッフルパフ生は、どんな生徒も受け入れてくれます。きっと、手料理を振る舞う楽しいディナーにだって誘ってくれますよ。なんてったってハッフルパフの談話室は、ホグワーツの厨房のすぐ隣ですからね。
過去に、J.K.ローリングは「いろんな意味で、ハッフルパフは私のお気に入りの寮」だと語っています。
それはなぜでしょうか？その理由については、ホグワーツの戦いでの彼らの振る舞いを見てほしいと彼女は述べています。「ハッフルパフ生はグリフィンドール生と同じように、ホグワーツに残ることを選びます。グリフィンドール生の中には無鉄砲な人や、目立ちたがり屋が多く...。なんというか、勇敢さとひけらかしの両方が混在していることも。しかし、ハッフルパフ生たちが残るのには、別の理由があるのです。彼らは目立ちたがり屋でもなければ、無鉄砲でもありません。それこそがハッフルパフ寮の本質なのです。」
もし、ハッフルパフ生になれないのなら、ハッフルパフ生を恋人にしてみては？
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