そのまえに、まず、新しい予告編をご覧ください。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
予告編は、ホグワーツ在学中のニュートの回想シーンから始まります。(このシーンで、ニュートは10代のころからずっと、モップのようなあのヘアスタイルだったことが分かります)そして、ニュートにまね妖怪のボガートをたおす方法を教えているのは......、ジュード・ロウ演じるアルバス・ダンブルドアなんです! とっても不思議ですよね。「ハリー・ポッター」シリーズで、ダンブルドアについて、若いころは変身術を教えていた、と言われていました。しかし、予告編の映像では、「闇の魔術に対する防衛術」を教えています。だれかの代わりに教えていたのでしょうか? 「エンターテインメント・ウィークリー」のインタビューで、ジュード・ロウは、「今のところ」ダンブルドアは変身術の先生ではない、と語っています。ダンブルドアは、なんでもできる魔法使いなので(たくさんの肩書きを見れば一目瞭然です)、「闇の魔術に対する防衛術」も変身術も教えていたのかもしれません。
回想シーンをみると、ニュートのまね妖怪(魔法使いや魔女が一番恐れているものに変身する妖怪)は、ミイラや泣き妖怪バンシーなど、恐ろしい見た目のものではなく、ただの机でした。ニュートが、一番怖いと思っているのは、なんと、事務職に就くことだったのです!
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
アメリカ合衆国魔法議会 (MACUSA)は、ぼろぼろになったグリンデルバルド(ジョニー・デップ)を宙に浮かせて、MACUSAのなかにある独房棟のようなところに連れて行きます。
しかし、予告編をみていくと、それほど長くは閉じ込めておけなかったようです......。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
「我々魔法使いは、選ばれし者だ。なのに影に隠れて生きている。そんな世界を変えてやる」
短い髪のグリンデルバルド(明らかに牢屋ではないようです)が、支持者と思われる人々をまえにスピーチをしています。スピーチでは、「ファンタスティック・ビースト」シリーズの1作目でも語られたテーマに触れています。テーマとは、アメリカの魔法使いたちが「ノー・マジ」から隠れて、ヨーロッパの魔法使いよりも厳しい規律のもとで生活していることです。グリンデルバルドは、集まった聴衆に、そんな世界を「変えてやる」と言っています。グリンデルバルドの言葉は、明らかに反乱を意味しています。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
ダンブルドアの声で、グリンデルバルドは魔法界を支配するつもりだ、と説明しています。ヴォルデモートが予言に導かれていたように、グリンデルバルドもまだ見ぬ未来の出来事に取り憑かれていたようです。また、予告編には、グリンデルバルドが、金色の幽霊のような姿をしたクリーデンスを見ている場面も、ちらりと映っています......。クリーデンスが関わっているのでしょうか?
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
クラウディア・キムが演じる人物は「マレディクタス」(「血の呪い」を持つ者)としか知られていません。どういうわけか、クリーデンスと何かつながりがあるようです。今回の予告編では、ふたりが一緒に怪しい様子で歩いているシーンが登場します。それから、クリーデンスがサーカスのポスターを見ているシーンも忘れてはいけません。マレディクタスは、サーカスで最も注目されている呼び物のひとつだからです。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
魔法動物が登場しなければ、「ファンタスティック・ビースト」シリーズとは言えません。ここでは、新たな魔法動物がいくつか登場します。まずは、青い蛍光色の巨眼を持った、大きな猫のような動物。『幻の動物とその生息地』に書かれている、どの動物の説明にも当てはまりません。それから、好奇心の強い鳥のような動物がジェイコブをじろじろと見ています。ほかには、巨大な毛むくじゃらの動物がニュートや人々を恐がらせています。新人魔法動物学者のみなさんは、どういう魔法動物なのか分かりますか?
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
ほかにも、見たことのない便利な魔法が登場します。宙に浮いた手袋をつけた手がセント・ポール大聖堂を指しています。なんとなく、観光を勧めているわけではないことは想像できます。ニュートがその手をつかむと、「移動キー」や「姿現し」のように、ダンブルドアのところに導かれます。手がダンブルドアのもとにもどるのです。すごくおもしろい魔法ですよね。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
鏡に映っているのは、厚手のウールの靴下ではないですよね。新しい予告編で注目すべきなのは、ダンブルドアが立派な鏡に映る自分を見つめているシーンです。よく見ると、「みぞの鏡」――ハリーがホグワーツ1年生のときに見つけた魔法の鏡――だと気づきます。心の奥底にある一番強い願望を映し出す鏡で、ダンブルドアはハリーに、たくさんの人が鏡に映るものを手に入れようとしておかしくなってしまった、と忠告しています。
『ハリー・ポッターと賢者の石』で、ハリーはダンブルドアに、先生ならこの鏡で何が見えるんですか、と質問しています。ダンブルドア先生は、ただの靴下じゃ、と答えます。『ハリー・ポッターと死の秘宝』で、ダンブルドアが「みぞの鏡」で見たものは、家族だとハリーは気づきます。しかし、このシーンで鏡のなかのダンブルドアのうしろには、旧友のグリンデルバルドがぼんやりと映っています。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
予告編の第一弾が公開されたとき、ニフラーが登場していないことに、みんなパニックになりました。「ニフラーはどこにいったの?」と騒然となりました。いたずら好きで、鼻の長い、キラキラ光るものが大好きなあのニュートの仲間が、今回の予告編ではその姿を見せていてほっとしています。ニュートのトランクから飛び出して、パリの街で宝物を探す様子が見られます。きっとニフラーは、キラキラ光るパリの素敵な宝石をたくさん見つけられるでしょう。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
ゾーイ・クラヴィッツ演じる、リタ・レストレンジが話をする姿が、ついに新しい予告編で公開されました。ニュートに向かって悲しげに「愛しちゃいけない怪物もいるのよ」と言っています。リタは自分のことを言っているのでしょうか? それとも、ニュートの魔法動物のことを言っているのでしょうか? どちらにしても、詮索好きなわたしたちは、リタが悪い魔女なのか、いい魔女なのか、それともどちらでもないのか、新しい情報が明らかになるのが待ちきれないですね。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
リタは何者なのか、という疑問は心に留めておきましょう。今回の予告編では、リタがティナとニュートと一緒に闘っているシーンが登場します。「ハリー・ポッター」シリーズに登場したもう一人のレストレンジとは違って、リタはそれほど悪い魔女ではないのかもしれません。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』では曖昧な結末になっていましたが、エズラ・ミラーが再びシリーズに戻ってきます。クリーデンスが生きていて2作目にも登場する、というだけでなく、力は強くなり、激しい怒りとともに戻ってきたのでした。第一弾の予告編をみると、自分のオブスキュラスをコントロールできるようになっています。クリーデンスは危険な状態ですが、カリスマ的な魅力を持つエズラを、魔法界でもっと見ることができるのは楽しみです。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
ニュートが、兄のテセウス・スキャマンダーのとなりで、グリンデルバルドと対峙しています。グリンデルバルドのうしろには、ロジエールという女性(ふたりが一緒にいるところを何度も見ています)がいて、光る金色の球のようなものを持っているのが映っています。大ざっぱに推測してみると、「思い出し玉」のすごい版ではなさそうです......。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
「ファンタスティック・ビースト」シリーズには、死の秘宝のシンボルマークが何度も登場しています。ネックレスとして、またポスターや脚本などあらゆる場所にかくれています。予告編でも、煙がシンボルマークの形になって消えていきます。なぜでしょうか? グリンデルバルドは死の秘宝に取り憑かれていて、かつて、ダンブルドアに自分の野望を語ったこともあります。映画のなかにある死の秘宝のシンボルマークは、少なくともひとつは見つけられますよね。なぜなら......
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
間違いようがありません。本作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で、三つある死の秘宝のひとつ、ニワトコの杖を持っているのは間違いなくグリンデルバルドです。「ハリー・ポッター」シリーズで見覚えのある、実のような彫刻がほどこされたあの杖です。
わたしたちの知る限りでは、1945年の有名な決闘のあと、次にニワトコの杖の持ち主になったのは、ダンブルドアです。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は、1920年代が舞台なので、計算すると......なんと、グリンデルバルドは少なくとも20年もニワトコの杖を持っていたということでしょうか?もしそうなら大変な20年だったとおもいます。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
予告編もそろそろ終わりかな、と思ったとき――エンド・タイトルが出てすぐ信じられない映像が映ります――名高い錬金術師、ニコラス・フラメル。賢者の石をつくった人物が登場します! ブロンティス・ホドロフスキー演じるフラメルは、当惑したジェイコブに幽霊と間違われます(ジェイコブが本物の幽霊を見たところを想像してみてください)。そして、ジェイコブとフラメルは、ぎこちない握手を交わします。ニコラスはもうかなりいい年でしょう......
この謎めいた言葉は、予告編に登場します。もちろん、この「一人」とはだれのことなのか気になりますね。野望を持ったグリンデルバルドでしょうか? ニュートでしょうか? ダンブルドアでしょうか? それともニフラー?! まぁ、おそらくニフラーではないでしょう。しかし、現時点ではだれも候補から外すことはできません!
11月23日(金・祝)公開の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で、わたしたちの疑問が全て明らかになることを願っています。
CREDIT: COURTESY OF POTTERMORE
出典:POTTERMORE
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』2018年11月23日(金・祝)全国ロードショー
http://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/