レイブンクロー生になるためのいろんな資質

イブンクローは、賢い魔女や魔法使いしか入れない知的な寮とされています。ですが、それだけが特徴ではありません。レイブンクローのあまり知られていない一面を見てみましょう。


学者肌というより芸術家肌

レイブンクロー生は、ホグワーツで最も知的だとされています。レイブンクロー生といえば、学者肌であり、図書館で過ごすことを何より楽しむようなイメージがあるでしょう。しかし、そのような生徒が多い一方、賢さとは書物からの知識に限らないと証明してくれるレイブンクロー生もたくさんいます。知性には創造性も含まれており、ルーナ・ラブグッドは確実にその例といってよいでしょう。野菜をモチーフにした丁寧に作り込まれたジュエリーや、寝室の天井に飾られた友達の絵などから判断するに、彼女は驚くべき才能を持ったレイブンクロー生でした。そして、それは彼女だけに限りません。トレローニー先生も芸術家肌でしょう。おかしな占いをするには、常識にとらわれない発想が必要です。あなたがレイブンクロータイプで勉強にのめり込めないとしても、この知的な寮に所属できないというわけではありませんよ。

スポーツが好き

勉強好きとして知られるレイブンクローには、ある問題点が。「ガリ勉」は運動ができないと思われがちなのです。しかし、誰もがそうとは限りません。レイブンクローにはゲームやスポーツの才能がある者がたくさんいます。そうでなければ、レイブンクローはクィディッチができませんよね。これをよく表しているのが、チョウ・チャンです。彼女はスポーツ好きでタッツヒル・トルネードーズを長年応援していたうえ、彼女自身も言わずと知れた才能あふれる選手でした。シーカーとして、ハリー・ポッターと張り合ったほどです。『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で2人が対決したときにハリーが何とか勝てたのは、彼のファイアボルトがチョウのコメットよりも速かったからです。学問に秀でたレイブンクロー生だからといって、スポーツの達人になれないわけではありません。

優しさが原動力

ホグワーツで最も寛容な寮といえば、ハッフルパフでしょう。しかし、レイブンクロー生にも優しさや共感する力はあります。周囲に関心がないように見えますが(ボーっと空想にふけっているせいで)、多くの生徒がハッフルパフ生と同じくらい優しさにあふれているのです。フリットウィック先生は、ホグワーツの教授陣のなかでも特に温かくて寛容な先生でした。生徒の支えとなり、励ましが必要なときは大いに生徒を褒めました。また、ルーナも共感力が高く、直感力に優れていました。彼女は苦しむハリーを何度も救っています。ホグワーツの戦いでは守護霊を呼び出す手助けをしたり、ハリーの孤独を和らげるためにセストラルについて教えたりしました。優しさはレイブンクローの代表的な特徴ではないにしても、本質を見抜く力があるからこそ、人を思いやれるのかもしれません。

気取っていない

もし自分が学校で一番賢いと評判だったら、調子に乗って少し傲慢になっても不思議ではありません。ときにレイブンクロー生は自惚れているといわれますが(ギルデロイ・ロックハートは明らかですね)、頭でっかちなのはグリフィンドール生とスリザリン生も同様です。しかし、なかにはまったくそうではない者もいます。ルーナは、自分のうわさや立場を全然気にしませんでした。彼女は自分と他人を比べません。レイブンクローの寮監であるフリットウィック先生もまた、自惚れ屋ではありません。頼もしく魅力的な性格なので、そんな態度にはならないのです。謙虚で堅実というとハッフルパフがイメージされがちですが、このようなタイプの人もレイブンクローにぴったりです。

パーティーの盛り上げ役

レイブンクロー生は、内向的で注目を浴びたがらないといわれています。その役割をグリフィンドールが引き受けてくれて感謝しているとか。彼らはパーティーに対して消極的だと思われがちです。しかし、これに当てはまらない者も大勢います。あのギルデロイ・ロックハートがパーティーの最中に隅っこにいるとは考え難いですよね。彼は大きすぎる名声にも満足していました。そして、内向型のイメージを覆したレイブンクロー出身者は他にも...。元魔法省大臣のミリセント・バグノールドです。彼女はコーネリウス・ファッジの前任で、ハリーがヴォルデモートの攻撃から生き延びた夜も在任中でした。彼女は国際機密保持法違反で国際魔法士連盟とトラブルになったにも関わらず、魔法界に祝賀会やパーティーを開かせています。っそして何事もなかったかのように、「パーティーをするのは不可侵の権利だ」と主張しました。よって、あなたがレイブンクローのタイプで社交的でもご心配なく。あなた一人ではありませんよ。

個人主義でも他人を助ける

変わり者が集う寮として有名なレイブンクロー。彼らは独自の考え方に誇りを持ち、いつも魔法の可能性を広げようとしています。個性を大事にしすぎるため、自分の世界に閉じこもりがちでチームワークは苦手だと思われ気味かもしれませんが、そんなことはありません。ルーナ・ラブグッドは、周りの人を大いに助けました。彼女は神秘部の戦いも含めて、何度も仲間と共に戦っています。また、ホグワーツの戦いでは多くのレイブンクロー生が残り、自分の身を危険にさらして魔法界を守りました。集団よりも個人を重んじるからといって、協力することを知らないというわけではないのです。