ロン・ウィーズリーのように生きるには

人生に迷ってしまったとき、ロナルド・ビリウス・ウィーズリーをお手本にする、というアイデアはすぐに思いつかないかもしれません――しかし実のところ、ロンはわたしたちにたくさんの貴重な教訓を教えてくれています。たとえば、欠点を素直に認め、失敗から学び、どんなときでも恐れずに友だちの味方でいる、それからクモが嫌いでも大丈夫、といったことです。ロンのエピソードを通して一緒に学んでいきましょう。

恋愛が苦手なら、誰かに相談するべき

女性をデートに誘うとき、ロンはいつも成功していたわけではありませんでした。ダンスパーティーに一緒に行く女の子を探していたときの、ロンのひどい台詞は忘れられませんよね。

「ハーマイオニー、ネビルの言うとおりだ――君は、れっきとした女の子だ......」
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

ラベンダーと付き合っている期間は、典型的な学生の恋愛と同じように、暇さえあれば人前でいちゃいちゃしていました。しかし、わたしたちからすると、付き合い始める前にどちらが先にアプローチしたかもよく覚えていませんよね。さらに、ふたりは最悪な別れ方をしています。

そんなわけで、ロンには兄たちからのアドバイスが必要だったのです。フレッドとジョージに『確実に魔女を惹きつける十二の法則』をもらってから少しはいい方向に変わりはじめました。

「女の子について知るべきことが、すべて説明してある。去年これを持ってたら、ラベンダーを振り切るやり方がばっちりわかってたのになぁ。
それに、どうやったらうまく......まあ、いい。フレッドとジョージに一冊もらったんだ。ずいぶんいろいろ学んだぜ。君も目から鱗だと思うけど、何も杖先の技だけってわけじゃないんだよ」
『ハリー・ポッターと死の秘宝』

恋愛を成功させるには自己啓発本が一番の解決策、と言いたいわけではありません。大切なのはだれだって手助けが必要なときがある、ということです。フレッドとジョージがくれた本を読んで、ロンは女性をもっと尊重するようになり、突然ハーマイオニーを褒めたりしていました。ロンのようになるには、まずは誰かのアドバイスに恐れずに従ってみましょう。(ただし、フレッドやジョージのような人からのアドバイスは、試してみるかどうか慎重に判断したほうがいいかもしれません)

汚い言葉はガリオン金貨に

ロンのような人は、悪態をつかせれば世界一でしょう。ここで言う悪態とは、「アバダ ケダブラ」のような死の呪文とは違います。驚いたときや危ないときに言うスラング「マーリンの特大猿股!」を知っている人は間違っても死の呪文を言ってしまうことはありませんね。ロンは許されざる呪文を唱えるのではなく、ロックハート先生のことを「脳なし」と呼んだり、マルフォイに向かって「糞食らえ!」と叫んでいます。どう考えても、死の呪文よりはましですよね。

それから、ロンだけではなくみなさんも、そういう悪い癖を自分の利益に変えることができるのです。ビンを用意して、ロンのような汚い言葉や罵り言葉を使うたびに罰金を入れていくのです。そうすれば、あら不思議!湧き出てくる汚い言葉がお金に変わります。

脇役であることを受け入れる

ロンは自分のことをよくわかっています。ハリー・ポッターの親友であり、ウィーズリー家の六男として生きていると、自分は存在感がないと思っているかもしれません。しかし、ロンは自分らしくいることを恥ずかしいと思ったりしません。嫌いな色――栗色――の服を何度も着るはめになっても。本当のところ、ロンより栗色の持ち物が多い人がいるでしょうか。パジャマに靴下、ドレスローブ、何枚ものセーター(もちろん、母親から贈られてくるものなので、ロンは色についてのリクエストはできません)。ロンは自分のトレードマークの色に顔をしかめたかもしれません。しかし、ロンのようになりたいのなら、この濃い茶色のような赤はあなただけの色です!

自分の欠点を認める

栗色以外にロンのテーマカラーがあるとすれば、嫉妬を表す緑です。嫉妬深いモンスターの目の色です。ハリー・ポッターの親友でいると、つらいこともあるでしょう。しかし、ロンはその感情をあまり表には出してきませんでした。ですが、ハリーが三大魔法学校対抗試合の4人目の代表選手として選ばれたとき、ハリーに対するロンの嫉妬が初めて爆発します。

そのあと、しばらく絶交状態が続きましたが、怒りからようやく我に返ったロンは、課題に臨むハリーにできる限りの手助けをしました。だれだって嫉妬深い友だちにはなりたくないですが、自分の感情を受け入れるのは素晴らしいことです。さらに、そういった感情を教訓にして成長できればより素晴らしいです。ネガティブな気持ちに気づかないふりをしてはいけません。そうすれは、より悪化するだけです。マルフォイのように。

大切な人たちを素晴らしいひらめきで驚かせよう

ロンは頭が悪いわけではないのですが、勉強のことになると少し怠け者になります。しかし、その姿にだまされてはいけません。実際は、ひそかに隠している才能を重要な場面で発揮して、友だちや家族をおどろかせます。『ハリー・ポッターと賢者の石』でチェスの素晴らしい腕前を発揮したことから始まり、ホグワーツの戦いで秘密の部屋を開けたことまで、ロンが思慮深い行動をしたときには、より素晴らしく感じます。なぜなら、いつもの姿からは想像がつかないからです。

ロンをお手本にすれば、山積みの課題をうまく避けることができるし、だれかに自分の能力について批判されたときに気の利いた言葉で言い返すこともできます。

「意外で悪かったね」
『ハリー・ポッターと死の秘宝』

(必要に応じて)髪を赤に染め、古びたドレスローブを借りよう

もし、なにもかもうまくいかなくても、ロンの完璧なファンションセンスとトレードマークである髪の色をまねするだけで、いつでもロンらしさを出すことができます。ロンはお下がりの服をばかにしていたかもしれませんが、レトロなファッションを着こなしているとも言えます。ロンが自分のことをどう思っていようと、ウィーズリー家はわたしたちのファッションリーダーです。

CREDIT:COURTESY OF POTTERMORE
出典:POTTERMORE
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