ダンブルドア軍団にハーマイオニーが必要な理由

ダンブルドア軍団を率いていたのはハリーでしたが、そもそもこの組織はハーマイオニーのアイデアによって結成されました。

いつもクラスで一番の成績をおさめていたハーマイオニーでしたが、「闇の魔術に対する防衛術」ハリーのほうが得意だと認めなければなりませんでした。実際、守護霊を創り出す呪文を教えられる人で技術や説得力、経験がそろっているのはハリー以外にはいませんでした。

さらに、ダンブルドア軍団の危険な活動を護ってくれたのは、ほかのどんな呪文でもなく"生き残った男の子"としてのハリーの不思議な力だといってもいいくらいです。

しかし、それ以外での重要な役割を担っていたのはハーマイオニーでした。ハーマイオニーは、必要をと感じたときは率先して行動し、仲間が落ち込んでいるときは励まし――いざとなれば冷酷な決断も恐れずにできるのです。ハーマイオニーがいなければ、ダンブルドア軍団は"何をするかわからずにただ立っている生徒たちの集団"になっていたことでしょう。

鋭い意見

ダンブルドア軍団結成の発端には、ハーマイオニーが聡明ゆえの怒りがありました。「闇の魔術に対する防衛術」の新しい教授、ドローレス・アンブリッジは理論をなぞるだけの授業でごまかそうとしていました。いつもなら、ハーマイオニーは教授の方針を疑ったりしません。もちろん、実践でなく教科書を読んで講義を受ける授業にだって文句をいうことはありません。しかし、「闇の魔術に対する防衛術」については、実技のない授業は意味がないと考えていました。

ハーマイオニーは自分ひとりで同じ考えを持つ仲間を集めるのは難しいとわかっていて、気乗りしない様子のハリーにダンブルドア軍団のリーダーになるよう説得しました。ダンブルドア軍団を作るには、時間と忍耐が必要でした。クラスで一番の成績ならだれでも作れるものではありません......。

賢い駆け引き

ハーマイオニーのアイデアで、まだ名前のない軍団の仲間を募るためにホッグズ・ヘッドで会合を開きました。そのときになってもまだ気が進まない様子のハリーを説得するために、ハーマイオニーが、声をかけたのはほんの数人。邪悪な勢力に会合での会話を盗み聞きされる心配もないといっていました(心配ないといえる根拠はありませんでしたが)。同じ志を持つ仲間が集まったときには、ハリーはもう後に引けなくなっていました。ハーマイオニーの賢い計画がうまく進んだ瞬間でした。

説得力のある話し方

もちろん、ダンブルドア軍団にとってハリーはかけがえのない重要人物ですが、先頭に立って仲間を集めたのはハーマイオニーでした。最初こそためらっていましたが、次第に自信を持ち、自分の考えを集まった生徒たちに話しました。ハリーは集まった人たちが、セドリック・ディゴリーの死について、ぞっとするようなうわさ話をするために来たのではないかと疑い、慎重に扱わなければと思っていました。それをハーマイオニーはあっという間にまとめてしまいました。

見事にダンブルドア軍団を始動させたハーマイオニーは、完璧な瞬間に身を引きます。バジリスクを倒したこと、三大魔法学校対抗試合で優勝したことなどを話して、リーダーにはハリーがふさわしいという流れにもっていきました。うまくその場の空気を感じ取り、会合の雰囲気が悪くなったときには会話に割って入りました。

「先に進めましょう―――要するに、ハリーから習いたいということで、みんな賛成したのね?」
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

魔法に関する知識

賢い方法で仲間を集め、集まった生徒たち全員がダンブルドア軍団に入ることが決まると、次にハーマイオニーが直面したのは、どんな組織でも起こるあの問題でした。みんなの予定がなかなか合いません――みんな授業の時間が違うし、クィディッチの練習がある生徒もいます――ダンブルドア軍団は活動を始める前に解散の危機にぶつかりました。そこで、ハーマイオニーはガリオン硬貨に変幻自在術をかけることを思いつき、人目を引かずにコミュニケーションできる道具として魔法で複製したガリオン硬貨を仲間に渡しました。問題解決です。

抜け目のない魔法

よく議論の的になっていますが、ハーマイオニーはダンブルドア軍団の仲間が忠誠を誓う誓約書にも魔法をかけていました。かわいそうなマリエッタ・エッジコムはダンブルドア軍団を裏切った代償として顔に腫れ物ができてしまいました。もちろん、その腫れ物が示すとおり、マリエッタが密告していたことは事実です。実際、ほかの仲間たちにどれだけ効果があったかわかりませんが、ほかに密告をしようと思っている人がいたとしても、マリエッタの様子を見てすぐに考えを変えたでしょう。

追いこまれたときの強さ

ハーマイオニーは死喰い人の杖を使ってベラトリックス・レストレンジと戦いました。さらに、その時に対峙した相手はベラトリックスひとりではありませんでした。そんなときでももちろん、ハーマイオニーが負けることはありません。

ハーマイオニー・グレンジャーの知力、戦術の知識、説得力、注意深さ、圧倒的な強さがなければ、ダンブルドア軍団は崩壊していたでしょう。もしかすると、彼女がいなければダンブルドア軍団は結成すらしていなかったかもしれません。

CREDIT:COURTESY OF POTTERMORE
出典:POTTERMORE
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